アメリカ・ラスベガス出身の実業家、ロバート・ビゲロー(Robert Bigelow)は、宇宙産業と超常現象研究の両面で異彩を放つ存在です。彼は「バジェット・スイーツ・オブ・アメリカ」という長期滞在型ホテルチェーンで莫大な富を築いた後、その資金を使って科学と神秘の狭間に挑み続けています。
2025年7月26日
1999年に設立されたBigelow Aerospaceは、NASAと提携し、膨張式宇宙モジュールの開発に取り組みました。実際に「BEAM(Bigelow Expandable Activity Module)」は国際宇宙ステーションに設置され、実用試験も行われました。彼の宇宙開発への情熱は、単なるビジネスを超えた探究心の表れでもあります。
ビゲローのもう一つの顔は、UFOや死後の世界といった超常現象への深い関心です。1996年にはユタ州のスキンウォーカー牧場を購入し、不可解な現象を科学的に検証するための民間機関NIDS(National Institute for Discovery Science)を設立しました。この活動は、後の米国防総省によるUFO研究プログラム「AATIP」にも影響を与えたと言われています。
2021年、ビゲローは人間の意識が肉体の死後も存続するかを検証する目的で、BICS(Bigelow Institute for Consciousness Studies)を設立しました。
同年、死後の意識の存続を証明するエッセイコンテストを開催。賞金総額はなんと約180万ドルに上り、世界中から204本のエッセイが集まりました。
これらの論文は、臨死体験、霊媒の証言、量子論的解釈などを用い、「死後の世界」の存在を理論的・実証的に支持する内容となっています。
このコンテストは、科学界のみならず宗教、哲学、スピリチュアル業界からも注目を集め、「人間の意識の根源とは何か?」という普遍的なテーマに光を当てました。
2023年には、BICSが次なるステージとして「BICS Challenge 2023」を始動。米国のInstitute for the Scientific Study of Consciousness(ISSC)が研究助成を受け、
などが進められました。ここで得られたデータと証言は、今後さらに論文化・公表される予定で、死後の世界の実証研究として注目を集めています。
ロバート・ビゲローの軌跡は、「宇宙開発」から「死後の世界の科学的証明」まで、常に人類の限界を押し広げるものでした。彼の行動は、死後の存在を単なる宗教やオカルトの領域から、科学的探究の対象へと昇華させるきっかけとなっています。
今後のBICSの動きにも要注目。死後の世界は本当にあるのか?という問いに、ビゲローは真剣に、そして科学的に挑んでいます。