2025年7月26日
地震や火山活動が頻発する日本。そんな中、「プレートテクトニクス」では説明しきれない地球内部の動きを補う理論として、プルームテクトニクス(Plume Tectonics)が注目されています。
「プルーム」とは、マントル内部から上昇してくる高温のマグマの流れ(ホットプルーム)のことを指します。また、冷えたプレートが沈み込む「コールドプルーム」も存在します。
従来、ハワイなどのホットスポットは「マントル内で固定されている」と考えられていましたが、最新の地質研究ではホットスポットも移動することが示されています。 これにより、プレート運動や地震発生のモデルが大きく見直されつつあります。
また、プレートではなく「熱の移動(熱移送説)」が地震を引き起こしているという新説も登場しています。これはプルームテクトニクスと親和性の高い考え方ですが、まだ主流ではありません。
一部のオカルト系メディアでは、「プルームテクトニクスの理論によれば、南海トラフ地震はそもそも起こらない」とする大胆な主張が掲載されています。
しかし、これは科学的な裏付けのない都市伝説レベルの話であり、実際には専門家の間でも賛否が分かれている状況です。
プルームテクトニクスを使えば「地震が予知できるようになる」といった内容もSNSで見られますが、東京大学名誉教授ロバート・ゲラー氏らは「地震予知は不可能に近い」と断言しています。
| 観点 | 正しい理解 | 都市伝説的な誤解 |
|---|---|---|
| 地震予知 | 科学的には極めて困難 | プルームで未来を予知できる |
| ホットスポット | 実際に移動している可能性がある | 地球の“心臓”が動き始めた等の過剰表現 |
| プルームの影響 | マントル深部の流れがプレートに影響を与える | 地震兵器や陰謀論と結びつける |
プルームテクトニクスは、地震・火山・超大陸形成を包括的に説明しようとする最先端の地球科学理論です。しかし、それが地震の予知や陰謀論と結びつけられるのは誤解にすぎません。
正しい科学的リテラシーを持って情報を選び取ることが、災害リスクと向き合う第一歩です。
この記事は、プルームテクトニクスに関する最新研究とネット上の噂や誤解を自分なりに整理することを目的としています。