2025年7月20日
UFOに興味がある方なら一度は耳にしたことがあるであろう「ジョージ・アダムスキー」と「アダムスキー型UFO」。1950年代のUFOブームの火付け役とも言えるこの人物と、その特徴的なUFOについて考察しています
アダムスキーは自称・哲学者であり、アマチュア天文学者として知られていました。1940年代には「ロイヤル・オーダー・オブ・チベット」という団体を設立し、精神世界や宇宙哲学を説いていた人物です。
1952年、彼はカリフォルニアの砂漠で「金星人」と遭遇したと発表。金星人は地球人類に対し、核兵器による破壊を危惧していると語ったとされます。
この体験を元に執筆された著書『空飛ぶ円盤実見記(Flying Saucers Have Landed)』は世界的ベストセラーとなり、アダムスキーはUFOコミュニティで一躍有名人となりました。
アダムスキーが撮影したとされるUFOは、「アダムスキー型UFO」として知られ、現在でもレトロUFOデザインの象徴的存在です。
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 形状 | 円盤の上にドームを載せた「スープ皿にボウル」型 |
| 脚部 | 3本の球体状の脚(着陸用) |
| 表面 | 金属光沢があり、なめらかな外装 |
| サイズ | 直径約10〜12メートル(アダムスキーの証言による) |
アダムスキーが撮影したUFO写真は後に「ランプシェードや台所用品を使った偽物では?」と疑われるようになります。
一部の研究者やマスメディアは彼を詐欺師と断じ、科学的根拠の欠如を指摘。しかし、スピリチュアルなUFO信奉者の間では、今でも彼を信じる声があります。
アダムスキーの主張する宇宙人は、科学的にも精神的にも地球人を超越した存在であり、彼らとの交流を通じて人類は進化できるという「宇宙哲学」を提唱していました。
1970年代の日本では、学研の雑誌や『ムー』などでアダムスキー型UFOが頻繁に紹介され、UFOブームを巻き起こしました。アニメ『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』の宇宙船デザインにも影響が見られます。
ジョージ・アダムスキーと彼のUFO体験は、現代UFO研究とポップカルチャーに多大な影響を与えた伝説的存在です。
真偽はさておき、彼の物語とアダムスキー型UFOは、UFO研究の「原点」として今も語り継がれています。